【CADデータ変換】ドリル・マウントに対応!CADのファイル形式
CADには様々な保存形式があるため、CADデータの受け渡しを行う際にデータ変換が必要になるケースがあります。場合によっては「中間ファイル」と呼ばれる形式へのデータ変換が必要になるのです。
ドリル・マウントに変換するための基礎知識 CADのファイル形式
基板製造や部品製造サービスを利用する場合、指定のファイル形式にデータ変換しなければならないケースもあるかもしれません。
また、社内外と連携する際にも、データの互換性がない場合、設計効率に影響が出る恐れもあります。
こちらでは、ドリル・マウントなどに変換するための基礎知識として、CADの代表的なファイル形式について解説します。
CADのファイル形式
・DWG、DXF
現在広く普及しているファイル形式です。DWGは、主にAutoCAD内で使用が可能なデータ形式でした。一方、異なるCAD間でデータをやり取りできるように互換性を高め、中間ファイルとして一般的に活用されているのがDXF形式です。
「Autodesk Viewer」や「DWG TrueView」などの無償のビューアソフトを活用すると、DWG形式のファイルも閲覧できます。
・JWC、JWW
AutoCADと並び、広く用いられているJw_cadのファイル形式です。
JWCはDOS版(マイクロソフト社がWindows以前に開発したOS)でデータ保存に使用されていた、Jw_cadの基本となるファイル形式です。
一方のJWWは、Windows版Jw_cadの基本となるファイル形式です。今後、バージョンによって保存形式の仕様変更がある可能性もあるため、データをやり取りする際はバージョン情報も併せて相手に伝えるとスムーズです。
・SXF(P21、SFC)
SXFは、国土交通省の主導のもと開発された中間ファイル形式です。P21とSFCの2種類があり、ともに異なるCAD間でのデータのやり取りに用いられます。
P21は国際標準(ISO規格)に準拠しているため、国土交通省で納品するファイル形式として採用されています。P21にはファイルサイズが重いといった特徴があることから、国内専用の簡易版のファイル形式としてSFC形式が開発されました。
・IGES
米国規格協会(ANSI)によって策定されたファイル形式で、主にサーフェスデータのやり取りの際に使用されます。
特に自動車産業の業界においてよく用いられるファイル形式で、日本自動車工業会はIGESをもとに「JAMA-IS」を作成し、データ形式の統一を図っています。
・STEP
国際標準化機構(ISO)によって規格化され、近年普及が進んでいるデータ形式です。中間ファイルの一つで、主に中身の詰まったソリッドデータの受け渡しに用いられます。
・その他
上記のほかにも「MODEL」「PRT」「IDEA」「F3D」「ADF」など、CADのソフトごとに固有のファイル保存形式が存在します。
ドリルデータのファイル形式
基板には多くの穴があります。その穴を開けるため、穴あけ位値座標と穴径のデータが必要で、それを示すのがドリルデータです。
ドリルデータを出力する際の代表的な形式として、Excellonフォーマットが挙げられます。以前は工作機械のメーカーごとに異なるフォーマットが使用されていましたが、1985年にIPC(米国電子回路協会)が標準NCフォーマットを公開しました。そこからExcellonフォーマットが業界標準になったのです。
マウントデータのファイル形式
マウントデータとは、実装機に与えるデータのことで、基板の部品の位置や向きといった情報が記録されています。マウントデータのファイル形式は、ASCII(テキストファイル)が一般的です。テキストファイルなので、互換性が高く扱いやすいといった利点があります。
ニソールでは、基板設計・基板ソフト開発の両方を社内で行っております。そのため、データ変換や最終的な検証など、きめ細やかなサポートを行えることが強みです。
独自開発したCADソフトCADLUSを活用し、他社のCADデータのデータ変換およびCADLUSデータから他社CAD用のデータ変換にも対応いたします。また、画像作成・部品作成も承ります。データ変換にお困りの場合は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
データ変換についてもニソールにお任せください
CADは、使用するソフトによってファイル形式が異なります。異なるソフトを使用する相手と連携する際は、中間ファイルに変換してやり取りを行うとスムーズです。
また、JWWなどのデータを送付する際は、バージョン情報も先方に伝えておくとスムーズでしょう。
データ変換に関してお困りでしたら、ニソールへお問い合わせください。
ニソールでは、独自開発したCADソフト「CADLUSシリーズ」などを取り扱っております。基板ソフト開発だけでなく基板設計業務も手がけているため、一歩踏み込んだサポートを提供できる点が強みです。
データ変換サービスも展開しているため、どうぞお気軽にお問い合わせください。
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