CADデータ変換は紙図面からも可能?無償版からDXF・IDFなどへの出力依頼なら
紙の図面からCADデータへ変換する方法は、「スキャナで読み込む方法」と、「専用システムを活用する方法」の2種類です。CAD図面として扱うには、それぞれのポイントを把握する必要があります。
紙図面でもデータ変換できる?
基板設計や電気設計、機械設計などに関する紙の図面を、CADデータへ変換する方法は二つあります。
データとして管理できるようになると、「図面コピーが容易にできる」「部署・部門をまたいだデータ共有が簡単にできる」などメリットが少なくありません。
スキャナで読み込んでデータ化
一つ目の方法は、紙の図面をスキャナで読み込み、画像データとして取り込むものです。その際のポイントは以下です。
- 紙図面のサイズに合ったスキャナを用意する
- 折り目を解消しておく
- 高解像度でスキャンする
まず、A3やA4など紙の図面のサイズに対応したスキャナの用意が重要です。これは、紙の図面のサイズよりもスキャナが小さい場合、そもそもスキャンが不可能なためです。
続いてのポイントは、紙の図面の折り目を解消しておくことです。なぜなら、紙の図面に折り目がついている場合、その折り目ごとスキャンしてしまうためです。あらかじめアイロンなどで折り目を消しておけば、データ化後の手間が減ります。
最後は、できるだけ高解像度でスキャンする点です。閲覧用の画像データとして管理するのであれば、低解像度でスキャンしても問題ありません。しかし、CADデータとして管理する場合は、一般的に600dpi程度の解像度が必要です。
なお、画像データに対して加筆、もしくは修正作業を行う場合は、DWFやPDFといったファイル配置を行わなければなりません。
専用システムでデータへ変換
専用システムを使用して、データ変換する方法もあります。読み取ったデータは、ピクセル(画素)で構成された「ラスター画像」から、コントロール・ポイントと呼ばれる点を曲線で繋いで構成された「ベクター画像」へ変換されます。
ベクター画像への変換によって、CADデータ管理が可能です。その際、DWGやDXFなどデータとして編集可能なファイル形式を選ばなければなりません。専用システムのなかには、PDFからデータへ変換できるものもあります。専用システムの選択肢の幅は広がっているため、自社のニーズに合わせた選択が大切です。
ニーズに沿った専用システムを選べば、元画像からの誤差の修正、角度・傾きの補正などが容易に行えます。ただし、折り目などもスキャンして取り込まれるケースがあるため、図面上の不備とならないように、本来の図面の仕様へしっかり修正する必要があります。
ニソールでは、独自に開発したCADソフト「CADLUS」を活用して、他社のCADデータ変換から、製造のデータ出力まで一貫して対応可能です。詳細はホームページよりご確認ください。
CADデータへの変換はニソールまでご相談を!
紙図面をデータとして利用するために変換する方法の一つは、図面をスキャンしてデータ化する方法です。その際、600dpi程度の解像度で、紙図面の折り目を解消してスキャンするなどのポイントを守ることが大切です。
画像データに対する加筆修正を行う場合も、専用システムでデータ変換する場合も、相応の知識が必要となります。
いずれの方法にしても、相応の手間や特殊な知識が必要となるため、自社での変換を手間に感じる方も多いのではないでしょうか。
ニソールなら、独自に開発したCADソフト「CADLUS」を活用して、基板設計に関する他社のCADデータのデータ変換から、製造のデータ出力まで一貫して対応可能です。ご要望に合わせて、CADLUSの無償版から出力するサービスも実施しています。
また、ニソールは基板設計単独としては珍しい国際規格ISOを取得しているため、高いクオリティのサービス提供が可能です。プリント基板設計、CADデータ(DXF・IDF)への変換などでお困りでしたら、ニソールへお気軽にお問い合わせください。
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