プリント基板製造において特殊なプリント配線板は「設計」が一番大事
特殊基板とは、基板の材料が特殊、製造方法が特殊、特殊な部品を載せる、実装方法が特殊、などの基板を指します。普通と違う基板は、普通に設計しただけでは上手くいきません。実績をもつプリント基板設計・製造企業を選ぶことが大切です。
どのような特殊基板でもまずはご相談を
近年、電子機器は軽量化や小型化など、あらゆるニーズが高まっている状態にあります。そのため、今まで以上に高いレベルの基板設計・製造が必要となるケースも増えてきました。
しかし、特殊仕様の基板は「依頼するのが難しいかもしれない」と考えて二の足を踏んでしまうことも少なくありません。
こちらでは、特殊基板の概要や種類について解説します。
特殊基板の概要
プリント配線板は100%お客様のカスタムデザインです。その意味ではすべてが特殊基板ですが、その中でも現行の製造方法や生産設備の標準能力を超える内容を作りたい場合、単に対応可能な製造設備を保有しているだけでは生産しても狙った結果になりません。
また、一般の仕上がりレベル以上を要求する場合や、はじめから航空宇宙向け仕様や車載用途、軍事規格用途なども特殊基板の位置づけです。
電子機器に求められるレベルの高さを背景に、オリジナルを求める企業は増えています。
主な種類
- 構造による分類Ⅰ:片面/両面/両面TH/多層/IVH/ビルドアップ
- 構造による分類Ⅱ:リジッド/フレキシブル/リジッドフレキシブル
- プリント配線板のサイズ特殊:極小、大判、長尺
- プリント配線板の板厚:最薄0.1t~12.0mm
- 銅箔厚:Cu9、Cu12、Cu18、~Cu210、Cu300、Cu500、Cu1000、Cu2000
- メタル基板:アルミベース、アルミコア、銅ベース、銅コア、銅ポスト
- 特殊加工/構造:ザグリ加工、キャビティ基板、アルミ鏡面加工
- 特殊材料:高周波用途、低誘電率材、高誘電/低誘電正接材
- フレキシブル基板:片面、両面、3層、4層、~多層、アルミ補強板、SUS補強板、両面テープ(プリカット可)、シールドフィルム、液晶ポリマーLCP材、2層材(接着剤無し)、3層材(接着剤有り)
特殊基板
・メタル基板
LEDから発せられた熱を効率的に放出するために使われます。銅やアルミなど熱伝導の良い金属の上から絶縁層、導体となる銅箔を重ねて構成するのが一般的です。近年は、照明として使用するためにLEDを搭載した基板が使われることが多くなったため、熱の放出率が高いメタル基板が重宝されるようになっています。
・高周波基板
高周波信号の伝送に用いられる基板のことです。周波数を高くし、信号の伝達を早めることを目的とした基板です。非常に高価な基板で、誘電率の低いFR-4・セラミック・テフロンなどが材料として使用されます。
・コイル基板
基板上にコイルパターンを形成した基板です。多層コイル構造により、疑似的にコイルの巻き数を増やし、抵抗安定化を実現しています。材料としては、曲げやすいポリイミド・フレキ材などを使用します。
・圧銅基板
一般的な基板よりも、銅の仕上がりが厚い基板のことです。銅を厚くした結果、基板からの電力供給が増え、放熱性も向上します。
・リジットフレキ基板
リジッド基板とフレキシブル基板、両者の利点を兼ね備えた基板です。部品実装がしやすく、曲げることで立体配置も可能です。多様な構成が可能で、折り畳みタイプやブックバインダータイプなど様々な形状があります。
特殊基板もまずはご相談を
特殊基板は高い技術力を要するため、依頼が難しいと考えられている場合は少なくありません。しかし、近年は技術力も向上し、様々な特殊基板の製造が可能となっています。イニシャルコストダウンと短納期も実現しています。依頼できるかわからないと悩んだ場合、まずは専門の企業へ問い合わせてみることがおすすめです。
特殊基板製造のご依頼なら高品質なプリント基板設計を提供するニソール
特殊基板とは、高いレベルの仕様を求められる基板や、設計・製造が難しい基板のことを指します。電子機器の小型化や軽量化などのニーズが高まれば高まるほど、特殊基板の需要も増えていくと考えられます。
特殊基板と一口にいっても様々な種類があり、それぞれに特徴は異なります。それぞれの基板の特徴を活かすことでより良い製品を生み出すことにつながります。
プリント基板製造に関するご相談は、ニソールへご連絡ください。
ニソールには多数の提携工場があり、プリント基板製造における全ての手配を担うことが可能です。特殊基板はもちろんのこと、短時間・少量多品種など、あらゆるニーズに対応し、お客様のモノづくりを支援いたします。
設計から製造、出荷まで国内で行い、安心してご利用いただける高品質なサービスを提供しております。短納期でのプリント基板製造の相談など、ぜひお気軽にお問い合わせください。
基板設計・CADソフトに関するコラム
- 基板設計CADとは
- 基板設計でよく聞くガーバーデータとは?
- 基板設計のシミュレーションはなぜ必要?
- 【基板設計】オペアンプ入力端子の配置に注意
- プリント基板製造・設計は内製・委託どちらがいい?
- プリント基板製造のノウハウを活かしたEMSサービス!EMSとは?
- プリント基板製造において特殊なプリント配線板は「設計」が一番大事
- プリント基板製造は海外生産でもいいの?
- 基板ソフトのおすすめ一覧
- 【基板ソフト】図研のCR-5000シリーズ
- 基板ソフトのフリー版はこちら
- 基板ソフトで人気なものはどれ?選び方のポイントを解説!
- 【CADデータ変換】DXFの概要を解説!ガーバー・メタルマスクへのデータ変換なら
- 【CADデータ変換】ドリル・マウントに対応!CADのファイル形式
- CADデータ変換は紙図面からも可能?無償版からDXF・IDFなどへの出力依頼なら
- CADデータ変換の注意点!ODB++・CR-5000などへの変換なら
プリント基板設計・製造ならニソールにお任せ!
ご依頼から納品までの流れ
【基板製造】見積り依頼データご提出
基板製造などの見積りに必要なデータをお送りください。
送り先メールアドレス : info@nisoul.co.jp
必要データ
- 回路図
- 部品表
- 基板仕様(外形寸法、層数)
※上記データが全て揃っていない場合も基板製造などのお見積りが可能です。
実装、部品調達の見積りを希望される場合は、部品表をエクセルデータでいただけますと、お見積りを早くお出しできます。
データ作成
部品データ、外形、手書き回路図の場合はネットリストを作成いたします。
部品配置
基板に対して最適な部品配置を行います。お客様から配置指示がある場合は支持を優先いたします。
レイアウトチェック
部品配置完了後、お客様への部品配置のレイアウトチェックを行っていただきます。
PDFまたはCADLUS Viewerにて確認いただけます。
CADLUS Viewerのダウンロードはこちら
基板設計
部品配置の承認をいただきましたら、配線作業、シルク文字入力を行います。規模に応じて、区切りをつけてのご確認をお願いしております。
データチェック
DRC、異ネットチェック、第三者チェックを行います。
お客様チェック
社内チェック後、お客様にて最終検図を行っていただきます。
別途費用にてシミュレーションも行っております。
CAMデータ出力
お客様の検図承認をいただき次第、ガーバーデータ、NCデータ、マウントデータ、メタルマスクデータを出力いたします。
データ納品
メールまたはサーバーへのアップロードにて出漁いたしました製造データをお送りいたします。
ご要望に応じてCAD生データの納品も承っております。
基板製造~基板実装
ご要望に応じて基板製造、部品実装までも承っております。
プリント基板 製造・見積もりのご相談ならニソールへご連絡ください
短納期も実現!プリント基板製造や特殊基板のご依頼はニソールへ
会社名 | 株式会社ニソール |
---|---|
住所 | 〒350-1306 埼玉県狭山市富士見2丁目2−12 |
電話番号 | 04-2958-8600 |
受付時間 | 9:00~17:00(土・日・祝日は除く) |
FAX番号 | 04-2958-3939 |
メール | info@nisoul.co.jp |
設備機器 | CADLUS One、CR-5000 PWS、CR-5000 BD、OrCAD |
事業内容 |
|
URL | https://www.nisoul.co.jp/ |